LGBT

LGBT 面接や職場は苦痛?人事の考えとのズレとは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

2016年10月31日配信
参照元:ZUUonline

LGBTやLGBTを含むセクシュアルマイノリティの当事者が就職活動や転職活動で不安や恐怖を感じやすいのは、人事や面接官との採用面接だろう。
「LGBTに関する職場環境アンケート2016※」によると、求職時に困難を感じるLGBその他は約4割、同じく困難を感じるトランスジェンダーの当事者は約7割にものぼるという。

このようなLGBTの就職・転職状況の中、カミングアウトされる人事の側はどのように思っているのだろうか。
LGBTマーケティングラボが行なった調査によると、カミングアウトされた人事の2.5割は「何事もないようにふるまった」という。
そしてカミングアウトをされたことのない人事がもしカミングアウトをされたら、「何事もない態度をとる」が約5割、「特になにも思わないと思う」が約2割という結果になった。
この結果から、大半の人事担当者は特別驚いたり軽蔑の意を示したりすることはないと考えられる。

次に「面接の場でカミングアウトをしてほしいか」という問いだが、これに「Yes」と答えた割合は約6割、「No」が4割という結果となっている。
「Yes」の理由の約4割は「自分らしく働いてもらうことが人事としての望みだから」。「最初にオープンにしてもらったほうが採用後対応しやすいから」が約1割。「セクシュアリティなんて関係ないから」が約1割だった。
非常に肯定的で対等な理由であると感じるが、では「No」の理由はどうなのだろうか。

「No」の理由の約2割は「どう対応していいかわからないから」、「採用結果に影響を与えたと考えてほしくないから」が1割。「セクシュアリティなんて関係ないから」が1割となっていた。
ここで「Yes」と「No」で共通して同じ割合の回答を得ているのは、「セクシュアリティなんて関係ないから」だった。

仕事の場はあくまで仕事の場、セクシュアリティなどで左右されるものではないと考えるからこそ、「Yes」と「No」の回答が出たようだ。
そうはいっても、入社後にもさまざまな面で困難や苦痛を味わうことが多い当事者。

先ほどの「LGBTに関する職場環境アンケート2016※」によれば、非当事者よりLGBT当事者のほうが勤続意欲が低いという結果が出ている。同時に「社内でLGBTに対する差別的言動を見聞きしたか」という問いに「差別的言動が多い」と回答した当事者が多いという結果も出ており、まだまだ職場が当事者にとって過ごしやすい環境ではないことが分かる。

まだまだ人事のLGBTへの考え方と実際に就職・転職活動を行なう当事者/職場で働く当事者の現状とにズレがあるように感じる。


※(c) Nijiiro Diversity, Center for Gender Studies at ICU 2016 より

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る