Aセクシュアル

「LGBT」という言葉が使われるということ

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少し古い記事になりますが、ご紹介しておきたい内容のものがあります。
「LGBTと性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の違い」についてです。

当事者であれば分かる違いですが、非当事者の場合、その違いを意識せず使用していることもあります。

“たとえばデザートをスイーツと呼ぶように、流行語として「LGBT」を使う人もいるかもしれません。でも、三橋さんは「LGBTは使いません。使うなら性的少数者」と言います。「LGBT以外のカテゴリーが漏れてしまう」というのが、その理由です。”
2016年05月01日配信『LGBTと性的少数者の違い、日本人の誤解とは? 当事者で対立の歴史も』引用元:withnews

まさに上記の通りです。
LGBTという言葉には、「レズビアン(女性同性愛者)」「ゲイ(男性同性愛者)」「バイセクシュアル(両性愛者)」「トランスジェンダー(性同一性障がい者や性別違和感を持つ人)」しか含まれていません。

これだと、例えば性別に関係なく人を好きになる「パンセクシュアル(全性愛者)や、複数の人と同時に恋愛関係になる「ポリアモリー」、性自認が男性や女性ではない「Xジェンダー」など、LGBT以外にもさまざま存在するセクシュアルマイノリティが想定されない言葉になってしまいます。

今やメディアでも多数取り上げられることの多い「LGBT」という言葉ですが、その報道の中に「LGBT以外のセクシュアルマイノリティ」が含まれないことが多いのです。
これにより、非当事者の視聴者は「LGBT」の知識を得る機会はあっても、「LGBT以外のセクシュアルマイノリティ」がいることを知る機会を得られません。

それはある意味、「LGBTという言葉が有名になることによってLGBT以外のセクシュアルマイノリティが陰に追いやられてしまう」ことにもなるのです。

例えば、運営の知り合いにパンセクシュアル(全性愛者)の方がいます。
しかし、その方はまわりにはバイセクシュアル(両性愛者)と名乗っています。
それはいったいなぜでしょうか。
知り合い曰く、それは「パンセクシュアルは男女以外の性別も好きになるがその概念の説明が難しく、バイセクシュアルは有名で且つパンセクシュアルと似た意味を含んでいるから」です。

つまりパンセクシュアルという非当事者に説明が必要な言葉を使うより、バイセクシュアルというテレビなどでもよく聞く言葉で説明してしまうほうが良いというのが、その人がバイセクシュアルを名乗る理由でした。

もしメディアが「LGBT以外のセクシュアルマイノリティ」についても説明していたらどうでしょうか。

その理解はゼロからではなく、1や2から始まるかもしれません。
自身の性指向や性自認を説明するのは、一部の当事者にとってストレスになることもあります。
「実は自分こうなんだ」と聞いて「あぁ!」と概念や言葉を少しでも知ってくれていると、それだけでホッとする当事者もいるのではないでしょうか。