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トランスジェンダーが作ったお米「おか米」 地方からLGBTに理解を…

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2017年1月2日 12時00分
引用元:Yahoo!Japan ニュース

MtFトランスジェンダーが、MtFが直面する就労困難をきっかけに、地方と都市を繋ぐ架け橋としてお米(「おか米」)を作ったという記事です。

MtFは身体的に「男性」であるために、女性らしく見せる上で、男らしい骨格をカバーするのは容易ではありません。結果として、「女性」として社会で馴染むことが難しいケースもあり、今回のケースのように就労先で嫌な思いをすることもあります。ここには、トランスジェンダー(とりわけMtF)のきびしい就労の現実があります。

しかし、ここで農業という手段で、雇用の確保とともに都市と地方の架け橋にと考えられたのが「おか米」でした。

いわゆる「おかま」や「おなべ」が作るお米だから、「おか米」ということですが、「おかま」や「おなべ」という言葉にはポジティブな意味よりもネガティヴな意味が含まれているように感じます。

しかしながら、FtM当事者である井上さんはここで発想の転換を起こしたのだと思います。おそらく、あえてマジョリティにとって馴染みのある言葉を使うことで、マジョリティ社会とマイノリティ社会を繋ぐ意味を見出し、「おか米」としたのではないでしょうか。

言葉の意味も価値観も社会や文化によって異なり、また変容の可能性を秘めています。井上さんのこうした試みは、そうした意識を含んでいるように感じました。

 

「おか米」公式サイト⇒http://gpit-farm.com/

↓↓原文はコチラ↓↓

「おか米」が存在する。LGBTの「T」、トランスジェンダー、身体は男性に生まれながら心(性自認)は女性、または身体が女性に生まれながら心は男性、というセクシャルマイノリティが作ったお米。そう、俗に言う「おかま」や「おなべ」が作るお米だから、「おか米」。

ウェブサイトには「おか米ガール」という美しいキャンペーンガール(元男性)が、「おか米」を手に、にっこりと微笑んでいる。この「おか米」を作ったのは株式会社G-pit net works代表、井上健斗さん。彼自身もFTM(元女性の男性)で、性同一性障害の人々のトータルサポート事業を行っている。

◆MTF(元男性の女性)の厳しい現状がきっかけ
「性別変更を認められ、職場復帰したMTFの方だったのですが、『性別を変えた後に、社内でいじめにあい、会社をクビになりました』『 雇ってください』と相談を受けたんです。しかも二名連続で」(井上さん)

FTM(元女性の男性)は「パス度(バレずに社会に溶け込める度合い)」が高いのに対し、MTFは第二次性徴が起こってしまうと男性らしくゴツゴツした骨格に育ってしまうため、性別変更後に女性として社会に溶け込める人はかなり少ない現状があるという。一昔前はMTFの働き口はいわゆる「オカマバー」などの夜の産業がメインとも言われていた時代もあった。自分らしく生きるために、働き方を制限されてしまうトランスジェンダーの厳しい状況は依然続いている。

「現在は割とスムーズに性別が変更できて問題なく就業される方も増えていますが……MTFの方の場合、理解はされていても、会社側が扱いに困ったり、実際に風当たりが強かったりすることも多いようです」

◆ふたりのFTMからはじまる、地方の理解
カミングアウト不要で、自分らしく働ける場所を作ること。そして、地方と都会をつなぐ何かをしたい気持ち。それらがつながったプロジェクトが「おか米」だったという。

茨城県笠間市の田んぼでFTM男性2名の米作りからスタート。こだわりの品種「コシヒカリ」と「ミルキークイーン」を使用し、丁寧に育てた。また、単なる雇用ではなく、地方での「理解」を得ることも目的のひとつ。実際に市役所で事業内容をオープンにし地元民と交流、さらに今後は市役所でLGBTの講演会・交流会を予定しているという。

「これから田んぼを拡大予定でして、MTFさんはこれから雇用を進めていきます。LGBTを知ってもらう入り口になればいいと思っています。今後は、都心部の自然離れした人が、自然に触れてゆっくりすごしたり、自分を見つめ直すような時間、空間を作れたらと思っています。そのついでにLGBT知っちゃった! のような構想が理想です……それにしてはインパクトありすぎるのですが。(笑)『おか米』、皆様の記憶に残るお米でありたいです」(井上さん)

現在「おか米」は公式サイト(http://gpit-farm.com/)での通販のみで購入可能だが、全国のLGBT系の飲食店で販売・使用を打診するために動いているという。

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