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【LGBTの”今”】“性別は自分” 上井ハルカさん「味方を増やすこと大切」

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2017年3月26日 10時40分 配信
引用元:千葉日報オンライン

休日は女性の格好で過ごすことが多い。
しかし、自身を男女どちらにも属さない“性別・自分”だと思っている。
心と体の性別が一致しない、トランスジェンダーの一人だ。

岐阜県で工務店の長男として生まれた。
性別の違和を感じ始めたのは、中学生の時。
「制服になったことで、男女の区別が鮮明になった。私は女子の制服が着たいな、と思った」と振り返る。
自身の腕やすねの毛にも嫌悪感を覚えた。
「自分は一体何者なんだ」。
自問自答を繰り返した。

体の手入れを欠かさない“きれい好きな男性”として生きてきたが、26歳の時、SNSを通じ同じ境遇の人たちと情報交換する中でトランスジェンダーの存在を知った。
初めてスカートもはいてみた。
「維持してきた体を生かせる服装だ」。
自らをトランスジェンダーだと認識するようになっていった。

2015年10月、転職を機に千葉市内に引っ越してきた。
3カ月後、性的少数者(LGBT)の当事者と家族らでつくる「レインボー千葉の会」(中央区)の一員に。
市への政策提言を考えていくうちに自分に自信が持てるようになり、家族へのカミングアウトを決心。
帰省した昨年8月、父親に「心と体の性別が一致しない」と告げた。

「自分の思うように生きろ」。
返ってきた言葉で心にあったもやが晴れ、LGBTに関する活動に一生をささげる覚悟が生まれた。

派遣社員時代、会社から伸ばした髪をとがめられ、切ることを強要されたことがある。
「派遣社員はいつ契約を切られてもおかしくない。そういったハラスメントに遭って我慢している人は少なくない」。
経験や同会で得た知識を弱者救済につなげたいとの思いが強い。

「日本では配偶者でなければ、パートナーの死に目にも立ち会えない」と、同性、異性問わずにパートナーとして結婚と同等の権利を得られるフランスの制度「PACS」の日本導入も実現したいことの一つだ。

「対立するのではなく、自分たちの味方を増やしていくことが大切。
まずは地方から発信し、誰もがコソコソせずに暮らせるまちをつくりたい」

性別は「自分」。これに尽きますよね。

ゲイ・レズ・バイセクシャル・トランスジェンダーという言葉は徐々に認知されてきていますが、セクシュアルマイノリティ(LGBT)の中でも様々な形があり、Xジェンダーという「男女どちらにも属さない」性も存在します。

理解されづらい第3の性の存在を発信することは、勇気も必要です。

しかし、その行動がまだ自分が何者なのか自認できずにいる「誰か」を救う一歩になるかもしれません。

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