レズビアン

「みんなと同じように生きていたい」慶應大のLGBTサークルのメンバーの語る当事者の思い。

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2017年5月9日 19時59分 配信
引用元:BUZZFEED NEWS

自分の通っている大学にLGBTサークルがあると知った。

最近、LGBTという言葉をよく聞く。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を合わせた言葉だという。
私は今までの20年間の人生で、LGBTの人たちに会ったことはないと思っていた。
しかし、自分の通っている慶應大学にもLGBTサークルがあると知り、身近さに驚いた。
学校でのいじめなど暗い話も聞くけれど、実際のところ彼らはどんな学生生活を送っているのか。
話を聞かせてもらった。

慶應義塾大学のサークル「LGBT塾生会」。

取材に応じてくれたのは、ザッキーさん(慶應義塾大学法学部3年生)と、レロさん(慶應義塾大学博士課程2年生)だ。
ザッキーさんは性自認が女性で、恋愛対象は女性のレズビアン。
レロさんは女性で、恋愛対象は「ほとんど女性」だという。

サークル活動の内容は、動物園に行ったり、花見をしたり、横浜観光したり、カラオケに行ったり、みんなでワイワイすること。

ザッキーさんが、LGBTサークルに入ろうと思ったのは、同じ立場の友達が欲しかったからだ。
ネットのLGBTコミュニティとは違い、同じ大学のだいたい同じ年齢の人と出会うことができ、安心感があったそうだ。
彼女がサークルで一番楽しかったイベントはクリスマス会だという。
「授業のあとに集まって、オリジンでプレートとケーキを買ってきてみんなで食べて、プレゼント交換しました。私はカードケースをもらいました(笑)」

アイドル好きのレロさん。

レロさんは、カラオケが楽しかったと話す。
「私、アイドルが好きなんです。サークルの子が企画してくれた、女性アイドル縛りのカラオケで、SKEやハロプロのMVを見ながら歌いました」

「お前は本当のレズビアンじゃない」と言われた。

ザッキーさんは登山サークルにも所属している。
登山サークルでも1年生の時、自分はレズビアンだとカミングアウトしたところ、すんなりと受け入れてもらえたという。

「ほとんどの人は、カミングアウトしても『あ、そうなんだ、いいと思うよ』と言ってくれます」

ただ、酔っ払って、絡んでくる同級生もいた。

「『お前は本当のレズビアンではない。元に戻れる、つまり異性愛者に戻れるんじゃないか、お前は男も好きになれるはずだ』って言われたんです」

彼はザッキーさんがおかしいと決めつけていたという。

「『あなたが男を好きになれないのと同じだよ』って言っても、『違うそうじゃない』って。何回も同じことを言われました。『お前は男のことを好きになれる』って」

共通の友達も一緒に怒ってくれたが、結局彼にはわかってもらえず、今は距離を置いているという。

レロさんも「『元に戻してやる』っていう人はいるよね」と頷く。

「おじさんに『俺が男の良さを教えてやる』『試してみないとわからないじゃん』みたいなことを言われるんです」

「案外、セクシュアルマイノリティに寛容な人間が多いですよ」

ザッキーさんは、カミングアウトの前いつも、ひどい言葉を言われたらどうしようと考える。
ただ、これまでの経験からすると、「案外、セクシュアルマイノリティに寛容な人間が多い」という。

ザッキーさんは、バイト先(登山用品店)の雑談で「彼氏いるの?」と聞かれた時にも、女の子が好きだと話すそうだ。すると大抵は「あ、そうなんだ」と受け入れられる。

「(カミングアウトした後)一秒も経たずに普通の会話に戻れる。『いいと思うよー』で話が終わっちゃう。気にしない人が多いですね」

また、カミングアウトをすると喜んでくれる友人も多い。

「友達として信頼してくれて、心を開いてくれた、と捉えてくれる人が多いです。カミングアウトも悪くないですよ」と笑う。

「レズビアンだから特別な人間とは思われたくないし、自分も思いたくない」

2人に、将来の夢を聞いた。
レロさんは、まずは博士号を取ることが目標だという。
「研究者になりたいんで、博士論文を出さないと、っていう感じですね。あと何年か大学にいて、博士号とって、非常勤の口を探して、いつか定職に就きたいです」
ザッキーさんの夢は、好きな人と幸せに生きることだ。
「好きな人と生きるための、安定した職に就きたいです」さらにこう続けた。
「本当に当たり前に生きていたい。みんなと同じように生きていたい。レズビアンだから特別な人間とは思われたくないし、自分も思いたくない」
そんなザッキーさんの右手の薬指には、パートナーである女性とのペアリングが光っていた。
「今日この取材の後デートなんです。つけてないと彼女に怒られちゃうんですよ(笑)」
右手の薬指にパートナーとのペアリングをつけるのは、大学生の仲良しカップルの定番だ。
正直に言って、私はとても羨ましいと思った。

2人に話を聞いてわかったのは、LGBT塾生会は、私の入っているサークルとあまり違いがないということだ。
アルバイトをして、サークルの友達と遊んで、パートナーとペアリングをつける彼女たちは、私と同じような学生生活を送っている。
2人が求めていたのは、特別な優遇ではなく、誰が誰を好きでも構わないという多様性が認められること。
女性でも「私の彼女がさ、」と当たり前に話すことができる社会だった。

とても素敵なお二人ですね。

多様性であることが当たり前の社会であれば変なことも、距離を置くようなこともありません。

そして話にも出ているように、「セクシュアルマイノリティに寛容な人」は多いです。
ですが、それは「若い人だから」というのも現実です。

ひとりでも多くの人に理解してもらえる世の中にするするためにも、当事者の現状を知ってもらいたいですね。

「MITOI-ミトイ-」には、LGBT・セクシュアルマイノリティ関連サークルの掲載をしています。
皆さんが通っている大学にもサークルがあるかもしれませんよ。
http://mitoi.jp/circle

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