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大阪の歌手が銀幕デビューへ ハリウッドで女優

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2017年7月1日 14時45分 配信
引用元:毎日新聞

幼少期から心と体の性が一致しない性同一性障害に苦しんできた歌手が、米ハリウッド映画で銀幕デビューを果たす。
男性の体で生まれたが、7年前に精巣摘出手術を受けて女性歌手として活動しており、映画にも女優として出演する。
同じ境遇の人たちに『思い続ければ、不可能は可能になる』と伝えたい」と語る。

大阪市住吉区の麻倉ケイトさん(37)=本名・新宅啓太。
歌手活動と並行して性的少数者(LGBT)などへの理解を深めるため小中学校などで講演している。

幼いころは、大きくなったら自然と女性の体に変わると信じていた。当時の夢は女優。
しかし、周囲からは「男らしくしろ」と責められ、「本当の気持ちは隠さなければいけないのだ」と悟り、心を閉ざした。

高校卒業後、2002年から男性歌手として活動を始めた。
性への違和感は隠していたが、07年に人気テレビ番組に出演したことが転機となった。
視聴者からの反響があり「後ろ向きな気持ちのままでいいのか」と感じた。
迷った末に09年、性同一性障害を公表。
翌10年には手術で精巣を摘出し、女性歌手として活動するようになった。
封印していた女優への思いにも火が付いた。

今年5月、ロジャー・コーマン監督が指揮を執る映画「ピラニア・イン・ジャパン」のオーディションを受けた。
コーマン監督はフランシス・フォード・コッポラ、ジャック・ニコルソンといった監督、俳優らをいち早く起用し才能を育てたことで知られ、09年アカデミー名誉賞を受賞した有名監督だ。

麻倉さんにドラマや映画への出演経験はなかったが、審査で性同一性障害で悩んだ経験などを率直に話し、合格を勝ち取った。
配役は未定だが、今秋の撮影開始に向けて英語の特訓に励む日々だ。

【大久保昂】

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