アライ

LGBT当事者ではないからこそできること。”アライ” として活動する思い

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2017年9月14日 19時00分 配信
引用元:anan総研

LGBT支援団体として活動している、認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ
その団体のなかで、唯一 ”アライ” として活動している女性がいます。
その女性が、鈴木美樹さん。
アライとして活動する思いをうかがいました。

 

LGBT当事者との出会いとNPO法人立ち上げに関わるまで

現在、私は化粧品などの流通系コンサル会社を持ち、仕事をしています。
そのかたわら、認定NPO法人グッド・エイジング・エールズでも活動をしています。
グッド・エイジング・エールズは、LGBT支援団体。
そのなかで、唯一アライとして活動しているのです。

アライとは、Ally(同盟、盟友、味方)が語源の言葉。
LGBT当事者でなくても、LGBTを応援したり支援を行ったりしている人のことを指します。
私がLGBT当事者の方と出会ったのは、新入社員時代のころまでさかのぼります。

当時私は百貨店に勤務していました。
企画スタッフとして働いており、デザイナーと商品企画をすることもありました。
そんなとき、ゲイのデザイナーと出会ったのです。
当時は1983年。
ゲイはいないものだ」という風潮さえ流れていたように感じます。
彼は、「日本で生活することはできないから海外に行く」と、カミングアウトしてくれたのです。
これが最初のLGBT当事者との出会いでした。
その後私はニューヨークで仕事をすることになりました。
ニューヨークでは、クラブに行くこともありました。
そこで出会う友達が、ゲイばかりだったのです。
これが第二の出会いです。

そしてその後、現在グッド・エイジング・エールズの代表をしている松中権さんと出会ったのです。
松中さんはLGBT当事者で、ゲイに当たります。
私は13年前に夫を亡くし、夫の後輩だった松中さんと病院で出会ったのです。
お葬式、1周忌、と顔を合わせる機会があり、精神的に弱っていた私を松中さんや彼の友だちが支えてくれました。
支えてくれた松中さんの友だちにはゲイもいました。

時が経ち、松中さんはNPO法人を立ち上げたいのだと打ち明けてくれました。
私は今まで支えてくれたことへの感謝もあり、「私にできることがあれば」と参加を希望したのです。
当時はアライという言葉もなかった時代。
LGBT関係のNPO法人で活動していると、レズビアンだと思われることもありました。で
も、そういった周囲の視線は気にならなかったのです。

アライの立場だからこそできること。みんなの ”かけ橋” になりたい

当事者が、ゲイであることをカミングアウトしてくれたときも、「そういった人もいるよね」という認識でした。
根強い差別意識があるなか、いろんな人に、LGBTの存在や当事者のことを正しく知ってほしいというふうに思っていたのです。

あるとき、店舗の物件を持っているオーナーから「お店をやらない?」といった話を持ちかけられたことがありました。
松中さんにも相談しましたが、結局いったん断ったのです。
しかし、少し時が経ってから、松中さんやほかのグッド・エイジング・エールズのメンバーが「LGBT当事者であってもそうでなくてもみんなで笑顔になれる場作りをしたい。そういった場作りのために、カフェを作ることはできないかな?」と相談してきました。
当時、LGBT当事者が集う場といえば、新宿二丁目のような夜の世界ばかりでした。
昼の世界にも、そういったオープンな場作りができれば、と思ったのです。

それからは、いったん断ったカフェの場を借りることに奮闘しました。
そこは古い別荘地で、お金持ちのご年配の方が多い地域。
LGBTに理解がないかも……と思いました。
まずはLGBTについて知ってもらうところからと、説明から入りました。
返ってきた言葉は、「その人たちは女装しているの?」。
そこで、松中さんたちに会ってもらうことにしたのです。
何でも聞いてください」というスタンスでお話をしたら、松中さんたちとオーナーはひと晩で仲良くなりました。
ステキな仲間に囲まれていると感じた瞬間でもありました。

さまざまな場面で批判されることがあるかもしれない。
トラブルが起きるかもしれない。
そんなときは、私が前に出よう。
そう決意していました。
しかしそれも杞憂に終わりました。
ステキな仲間と活動しているからだと思います。

もっとアライが増えてほしい。これが私の願いです

とある企業では、LGBTは全体の7.6%だと発表されています。
当事者が団結しても、8%ほどの力なのです。
でも、当事者でない私たちが理解し、アライになれば……。
それはもっともっと大きな力になるでしょう。

私自身の考えでは、アライはLGBTを ”支援している” とは思っていません
LGBT当事者と同じ目線で、ともに過ごしている。
より良い暮らしに向かっている。
そう思っているのです。
私はこの活動をしていくなかで、たくさんの学びをもらっていると感じています。
こういった考えの方も増えたら良いな、と思っています。

アライになるためには、何かに所属する必要はありません。
本などを読んで、もっと勉強がしたかったら ”アライ会” というものに行くという方法もあります。
LGBTを知り、ともに笑顔で暮らしたい、と考える人がひとりでも多く増えてくれれば幸いです。

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