LGBT

性的少数者の虹色が伝統工芸に、京都で動き広がる

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2017年11月19日 16時30分 配信
引用元:京都新聞

京都の伝統工芸の職人の間で、LGBT(性的少数者)の尊厳を象徴するレインボーフラッグを彩る6色を製品に取り入れる動きが広がっている
LGBTに対する社会の理解が広がり、当事者向けの商品やサービスも充実していることから、工芸品でも新たな需要につなげる狙いだ。
当事者以外でもなじみやすいカラフルさが魅力で、観光施設やホテルも専用の売り場を設けて後押ししている。

和ろうそく

仏壇向けろうそくを製造する中村ローソク(京都市伏見区)では、レインボーフラッグの絵をあしらったり、赤、青、黄など6色セットにしたりした色鮮やかなろうそくを開発。
LGBTの関連イベントで販売した。
LGBTの人たちに快適な旅行情報を発信する世界組織「国際ゲイ&レズビアン旅行協会」の代表が今春に来日した際にもプレゼントし、商品をPRした。
田川広一社長(54)は「LGBTとともに、敷居が高いと思われがちな工芸品に関しても偏見がなくなればうれしい」と思いを語る。

金箔(きんぱく)加工の二鶴工芸(南区)は、型紙を使って6色の箔を接着させたガラス皿やデニム地のかばん、竹製のワインボトル立てなどに虹色の柄を用いた。
個展で販売したところ、中には完売する商品もあった。職人の上仲昭浩さん(48)は「LGBTの人にもそうでない人にも好評。虹色はデザインに取り入れやすく、多くの人に受け入れられる」と手応えを感じている。

数珠ブレスレット

虹色で数珠ブレスレットの新商品を開発したのは、京念珠老舗の中野伊助(下京区)だ。
それぞれの製品で組みひもの色を変えて全6色展開とし、さりげなくLGBTとのつながりを打ち出した。
ナプキンを束ねるリングも6色の天然石で試作し、LGBTに理解を示すレストランへの提供を見込む。
中野恵介社長(55)は「さまざまな石を使う数珠は多様性のイメージに合うのでは」とさらなる商品開発に意欲を示す。

市場の広がり追い風に

これらの商品を販売面で応援する動きも広がっている。
京都伝統産業ふれあい館(左京区)では、虹色の工芸品を展示販売するコーナーを設けた
LGBTの海外客対応や同性同士の婚礼プランなどの先駆的な取り組みを進めてきたホテルグランヴィア京都(下京区)は、京都の職人と協力してLGBT向け工芸品のオリジナル商品を開発中だ。
年内に数点を完成させ、ホテル内の土産売り場で販売する。

同ホテル接遇部の池内志帆担当部長は「日本では同性婚などの法制度が先進国の中で遅れており、LGBTについて知らない人がまだ多い。京都の伝統工芸の技術と作品力を通じ、多くの人に関心を持ってもらう機会になればいい」と、LGBTに対する理解につながることを期待する。

電通ダイバーシティ・ラボ(東京都)の調査によると、国内でLGBT層の年間消費額は5.9兆円
世界ではLGBT向け旅行サービスや商品が同23兆円に上るとの試算もある。
市場の広がりを追い風に、虹色を取り入れた京都の工芸品が注目を集めそうだ。

<LGBTとレインボーフラッグ>
レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害など心と体の性が一致しない人)の英語の頭文字を取った用語。
民間の調査によると、国内で該当する人の割合は7.6%
LGBTの権利を訴えるパレードで目にするレインボーフラッグは、1970年代に米国の芸術家ギルバート・ベイカー氏が多様性を表現するため考案したとされる。
色の構成は変遷を経て現在は6色が一般的になっている。

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