悩み

有志がLGBTなどへの配慮や知識学ぶ<金沢・城北病院>

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2017年11月20日 地方版 配信
引用元:毎日新聞

LGBTなど性的少数者が病院を受診する時、本人の性自認(心の性)とは異なる性別の病室に入れられたり、医療スタッフが対応に迷い救急搬送先の決定に時間がかかるなどの問題に直面することがある。
受け入れる側に必要な知識や配慮について考えようと、金沢市京町の城北病院の職員有志が今月、学習会を開いた。
取り組みの意義を探った。
【日向梓】

 

職員が企画

今月8日の学習会には、同病院の医師や看護師、スタッフら43人が参加した。
今春から研修医として勤務する森田裕子さん(34)らが企画。
森田さんは学生時代、LGBT支援に取り組む市民団体「レインボー金沢」の活動に参加し、当事者から「保険証の性別と見た目が違うため、病院の受け付けで奇異な目で見られると思うと、受診しづらい」と聞いた。

もっと受診しやすくするために勉強したかった」と森田さん。
学習会の講師を務めた岩本健良・金沢大准教授(教育社会学、ジェンダー学)は、「医師向けの講習会などの例は聞いたことがあるが、特定の病院でさまざまな職種の職員を対象とするものは珍しい」と話す。

「生きづらい」北陸

多様な性のあり方を巡っては、ここ数年で社会の理解が急速に進む一方、差別や偏見も根強い。

国立社会保障・人口問題研究所の研究者を中心とする「日本におけるクィア・スタディーズの構築」研究グループが2015年に全国の20~79歳の男女1,259人に実施した意識調査からは、性的少数者が「生きづらい」北陸の土地柄が浮き彫りになった。

北陸地方(新潟、富山、石川、福井)在住の回答者で、
男性が男性に恋愛感情を抱くのはおかしいと思うか」という問いに「そうだ」「どちらかと言えばそうだ」と回答した割合は52.2%(全国平均43.8%)
女性が女性に恋愛感情を抱くのはおかしい」は47.8%(全国平均38.9%)
同僚が同性愛者だったら嫌だ」は59.7%(全国平均41.9%)--で、いずれも全国平均を大きく上回った
北陸では特に、病院を訪れた人が性的少数者だと言い出しにくい雰囲気があると思う」と岩本准教授は話す。

医療現場で求められること

学習会では、「心と体の性が異なる患者が入院する」「外来で初診の患者の見た目が、保険証の性と異なっている」などのケースごとに対応を話し合った。
以前に同様の患者を受け入れた時は、スタッフ同士でなんとなく情報共有していた」との発言に、「フルネームではなく姓だけで呼ぶ方がいいのか」「入浴介助をしない方がリラックスしてもらえるかも」などと意見が上がった。

一方で、こうした「配慮」は、第三者に本人の性自認や性的指向(恋愛対象)を暴露してしまう危険性もはらんでおり、岩本准教授は「スタッフ間で勝手に情報共有しないのが原則。ただ、患者本人が意識不明の場合にどうするかが難しいところだ」と指摘する。

参加した大野健次院長は「どんな患者であっても驚かない、区別しない、診察を進めるという心がけが大事」と呼びかけた。
性的少数者への対応を考えることは、誰もが気兼ねなく平等に治療を受けられる環境整備につながると感じた。

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