LGBT

「LGBTの波」発信できた 渋谷の拠点が3月末で幕を閉じる

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2018年3月24日 夕刊 配信
引用元:東京新聞

LGBTなどの性的少数者や支援者らが集い、意見交換や情報発信の拠点となってきた東京・渋谷の施設が3月末、幕を閉じる
地元の渋谷区では2015年、同性カップルを結婚相当の関係と認める「同性パートナーシップ条例」が成立。
施設は条例化に向けた議論や交流の場になった。
関係者は「ここから、LGBTのポジティブな波を発信できた」と評価する一方、「当事者らの集まる居場所は今後も社会に必要」と話す。
(奥野斐)

同区神宮前二丁目の「カラフルステーション」。
1階がタイ料理レストラン「irodori(イロドリ)」、2階はシェアオフィスやイベントスペースだ。
オーナーの杉山文野(ふみの)さん(36)らが「欧米にある、交流や情報発信をするLGBTセンターを作りたい」と14年5月に開設した。

杉山さんは「元女子」のトランスジェンダー当事者。
セクシュアリティー(性)に関係なく働ける場が少ないと感じてきた。
1階を飲食店にしたのは、雇用の場も意識した。
アルバイトを含めた従業員の八割は当事者という。

開設後の4年間、社会の理解が進む出来事があった。
渋谷区の同性パートナーシップ条例成立前に、検討委員や区職員らが訪れ、杉山さんらの話を聞いた。

企業の動きも加速。
経団連と連合は昨年、LGBTが働きやすい職場づくりへの提言や指針を発表。
人事担当者らが施設で食事しながら意見を交わしたり、当事者が同僚や家族にカミングアウトしたりする場になった。
2階のシェアオフィスを使う、レズビアンでコンサルタントの増原裕子さん(40)は「互いを尊重し、人がつながる場所だった」。

建物の所有者側の事情で施設は閉じることになったが、杉山さんは「LGBTも、そうでない人も、気軽に来られる場を社会にもっと広げたい」と見据える。

<LGBT>
レズビアン(L・女性同性愛者)、ゲイ(G・男性同性愛者)、バイセクシュアル(B・両性愛者)、トランスジェンダー(T・身体や戸籍上の性別とは異なる性を生きる人)の英語の頭文字をとった総称。
性的少数者には、自分の性が男女どちらか言い切れない人など、LGBTの枠でくくれない人もいる。

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