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志尊淳、役者人生をかけたトランスジェンダー役「これでお芝居ができなくなるかも」

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2018年4月30日 8時10分 配信
引用元:コンフィデンス(Yahoo!ニュース)

オリコンのグループ会社・oricon ME発行のエンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』が主催し、有識者と視聴者が共に支持する質の高いドラマを表彰する「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」が18年1月期(第11回)の結果を発表。
主演男優賞」は、『女子的生活』(NHK)で、トランスジェンダー“女子”を熱演した志尊淳が受賞した。
同クールでは『女子的生活』のほか、『ドルメンX』(日本テレビ系)、『トドメの接吻』(同系)と3つのドラマに出演。
多忙のなか、それぞれ全く違う癖のある役柄を演じ、注目を集めた。
女子的生活』にあたり志尊は、「これでお芝居ができなくなるかも」と覚悟を持って挑んだ役への思いを語った。

覚悟を持って挑んだトランスジェンダー役

――まずは受賞の感想を聞かせて下さい。
主演男優賞をいただきとても嬉しいです。
女子的生活』のお話をいただいた際に、プロデューサーさんと監督さんが「共犯者を探しています」と言っていました。
とてもセンセーショナルな内容なので、“これでお芝居ができなくなるかも”“命がけで作品を作っていかないといけない”それぐらいの覚悟で、この役を演じました。

――いつ頃、出演のオファーがありましたか?
撮影の2ヶ月前です。
実は、この作品が決まったときに、男性と女性、どちらをキャスティングするか悩まれていたと聞きました。
男性が女性を演じるよりも男性らしい女性の方が女性に見える。
NHK局内でも、女性で進めた方が良いのでは…という意見もあったようです。
でもプロデューサーさんは、男性のキャストで進めるべきだと考え、僕に声をかけてくれました。

――撮影まで2ヶ月前という短い期間でハードなトレーニングを積んだと思いますが、どんなトレーニングを行ったのでしょうか?
トランスジェンダーの西原さつきさんが開いている「乙女塾」のメソッドで「トランスジェンダー指導」を受けました。
身体は男性だけど心は女性”の方に女性らしさに磨きをかける指導をしていて、マンツーマンで1日8~9時間のレッスンを毎日受けました。

みきという人物を通して、正確にトランスジェンダーについて伝えないといけない

――みきは、女装ではないんですよね。
はい。それは僕が責任持って言っていかないといけないことです。
ドラマについて「あの女装すごく良かったね」と言われることがあるんですが、女装ではない。
この作品に出演して、僕も性的マイノリティについて勉強させていただきました。
身体と心が男性で、女性のことが好きなのが、普通だと捉えられているなかで、トランスジェンダーであることを特別扱いされるのも嫌だし、個性とも違う。
みきという人物を通して、これも1つのパターンだということを僕がしっかりと伝えていかないといけないなという責任を感じました。

――ラストシーンは、とても印象的でした。
これは裏テーマで、最終回でショートヘアにしていますが、あれはみきにとって世の中に対する宣戦布告なんですよ。
視聴者の方からもショートヘアの方が可愛かったと言われますが、それが狙いなんです。
鏡に向ってあっかんべーってしているのもいろんな意味が含まれています。
ヒールを履くこともそうだし、わざと足を露出しているのも女性に見られたいだけならいろんな方法があると思うんですよ。
みきは、性別が違っても、好きなファッションをして、好きなことをやって、誰かに認められたいとか、そういうことは問題ではない。
劇中でも、性的マイノリティを認めないと言われるシーンがあり、実際に視聴者からそういう声もいただいています。
いま性的マイノリティは、13人に1人いると言われています。
そのなかで、多くの人が埋没系と言われる自身の性的マイノリティを隠しながら生きている。
好きなことをやってもいいじゃないかという、そういう方たちへのメッセージも含まれています。

1クールで3作品に出演、役者としてすごく濃く、一番印象に残っている半年

――1月クールは、日テレ系『ドルメンX』と同系『トドメの接吻』にも出演しています。すべて違うキャラクターを演じています。『トドメの接吻』では、とても存在感のある役でしたね。混乱しませんか?
自分で意識的にスイッチを作っているわけではないんですが、現場に入ってそれぞれの役柄の感覚を認識するだけで、混乱しません。
トドメの接吻』と『ドルメンX』も同じ時期に撮影しましたが、まったく違う役柄だったので、ごっちゃになるという苦労はなかったです。

――『トドメの接吻』での癖のあるキャラクター設定は、どういう経緯で?
和馬はとても難しいキャラクターでした。
サイコパスな役をただ普通に演じると抽象的になってしまう。
どうしてそういう行動に出たのか、人間臭い部分をしっかりと出したいと思い、アドリブも入れて、自分自身でキャラクターを作っていきました。

―― 一方の『ドルメンX』はコメディですが、演じやすかったですか?
すごく楽しかったんですが、初めてのコメディで難しかったです。
漫画原作のすごくぶっ飛んだ世界観だったので、突拍子もない台詞もあり、前後の繋がりをどうしたらいいのか悩みました。
宇宙人がアイドルを目指し、クールで不器用な隊長役…いろんな要素があったので、そのさじ加減がわからなくて。
監督ともいろいろ話し、現場で作っていった部分が多かったです。
不器用だけど真面目に宇宙人という役を人間臭く演じることで、笑いや感動に繋がると思いました。
それは、『植木等とのぼせもん』(NHK)の経験が活きているなと思いました。

――1クールで3作品に出演し、この半年間忙しかったのでは。
役者としてすごく濃く、一番印象に残っている半年でした。

――この4月からはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』もLGBTの役ですが、やはりニュアンスは違うものですか?
はい、全く違います。
人によって全く違うので、僕は同じようなこと演じているとは、思っていないです。
朝ドラではゲイセクシャルという部分が言及されていません。
鈴愛(永野)が上京し、東京にはゲイセクシャルもいるし、僕が演じる藤堂誠(ボクテ)はいろんな人がいるなかの1人なんです。
80年代、90年代のゲイセクシャルについて勉強した上で、仕草や台詞に矛盾点を感じる部分はないかを、クランクインの前に、プロデューサーさんと監督さんとお話させていただきました。

――次の作品が増々楽しみですね。
こうして主演男優賞をいただき、いろんな役を演じたことで、“志尊淳は次に何をやるのだろう?”と見定められるのが怖くて(笑)。
でも、今まで通りにやっていこうと思います。
日常生活のなかで、ふとした瞬間に感じることがあって、今日と1ヶ月後の自分では、芝居に対しても違うと思うんですよ。なので、1つ1つ真摯に向き合っていきたいです。
楽しみにしていて下さい。

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