Xジェンダー

Xジェンダー、そして親「家族の形も多様」

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2018年11月24日 東京夕刊 配信
引用元:毎日新聞

丸山真由(まさよし)さん(34)。
自身を男性とも女性とも言い切れない「Xジェンダー」であり、1児の親だ。

「真由子(まゆこ)」の本名で身体的には女性として生まれたが、幼い頃から体の性と一致しない感情に苦しんできた。
女の子を好きになっても、周囲の目を気にして抑えてきた。

女子大に通い、26歳で夫と結婚。
しかし、妊娠すると強い違和感に襲われた。
ママの顔になったね」と周囲に言われ、ぞっとするような感覚を覚えた。

5年前に男の子を産んだ後、インターネットで「Xジェンダー」という概念を知り、涙が出た。
今までの違和感が説明されたような気がした。
男性の服を着て髪を短くし、名前を通称に変えると、少し楽になった。

自分に「」や「」という感覚はなく、一人の「親」として子供を育てている。
しかし、幼稚園の出席表や名簿にあるのは「お父さん」と「お母さん」の欄だけ。
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が性的少数者であるLGBTなどに対し、「子どもを作らない、つまり『生産性』がない」と月刊誌に寄稿したが、「的外れ」と感じた。
自身を含めて子育てしている性的少数者は少なくないが、「知られていないのだ」と思った。

自らのことを公表し、LGBTに関する本の読み聞かせや講演など啓発活動をしている。
性の在り方も家族の形も多様だということが、当たり前に認知されるような社会になってほしい」。
地道に伝えていくつもりだ。

(写真・文 渡部直樹)

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