「LGBTとは?」「セクシュアルマイノリティとは?」
あなたの「わからない」はMITOI-ミトイ-で解決できます。

最近テレビでよく「LGBT」とか「セクシュアルマイノリティ」って言葉をよく聞くけど、どんな人たちのことをいうの?

ミトイがお答えします!

LGBTとは、
L=レズビアン
G=ゲイ
B=バイセクシュアル
T=トランスジェンダー
のことをいいます!

レズビアン?ゲイ??トランス…ん?

レズビアンは「女性を好きになる女性」のことを指し、女性の同性愛者のこと。

ゲイは「男性を好きになる男性」のことを指し、男性の同性愛者のこと。

バイセクシュアルは「男女どっちも好きになる人」のことを指し、両性愛者のこと。

そしてトランスジェンダーは「生まれた身体と自覚する性別が反対(身体は男性だけど自覚する性別は女性、など)だったり、身体と自覚する性別にズレや違和感を感じている人」のことを指します。

あぁ!
「レズ」とか「ホモ」とか「オカマ」のことだ!

注意してください!
「レズや「ホモ」や「オカマ」といった言い方は、当事者たちを不快な気持ちにさせたり傷つけたりする「差別的な用語」です!

そうなの?
学校でも会社でもみんな言ってたから知らなかったよ。

そうなんです。
LGBTなどセクシュアルマイノリティの当事者ではない場合、このような言い方が差別的な言い方であることに気づかないまま使っていることがとても多いんです。

なぜこれが差別的な用語なのかというと、からかいや笑いのタネとして使われていたため、当事者たちにとってその使い方がマイナスなイメージになったからなんです。
「お前ホモかよ」などの使い方、よく聞きますよね?

たしかに…。

このような使われ方が刷り込み作用的に当事者にマイナスイメージを与え、差別的な意味合いを持つ用語として定着したのです。

でも、その言葉を使って会話してる時に当事者なんていなかったよ?

LGBTなどセクシュアルマイノリティの当事者は、およそ人口の8%ほど存在すると言われています。
つまり13人に1人はLGBTなどセクシュアルマイノリティの当事者で、日本国内だけでも1,000万人はいます。

そんなに…?
でも、出会ったことないよ。

「出会ったことがない」のではなく、「目に見えて分かることではない」だけです。
13人に1人といえば、学校のクラスに1人はいることになります。
100人規模の会社でも7人はいます。

あなたの携帯の連絡先には何人登録されているでしょうか?
そのうちの13人に1人は、単純計算で当事者ということになるんです。

「目に見えて分からない」か、なるほど…。

なんとなく分かってきましたか?

なんとなく。
LGBTとか差別とか人数は分かってきたけど、さっきから言っている「セクシュアルマイノリティ」は何?「LGBT」とは別物なの?

簡単に言うと同じものです。

セクシュアルマイノリティとは、「性的少数者」のことを指します。
つまり同性愛者や両性愛者やトランスジェンダーも含まれるわけです。

え?じゃあLGBTは?

LGBTはその中の「レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー」のことしか指しません。
セクシュアルマイノリティには、他にも「Aセクシュアル」や「パンセクシュアル」や「ポリアモリー」や「Xジェンダー」など、さまざま含まれているのです。

LGBTは4つの性的少数者しか含まない言葉なんだね。

その通りです。
しかし最近では「LGBTs」や「LGBTIQ」といった言い方をすることで、「LGBT以外のセクシュアルマイノリティ」も含もうといった傾向はあります。

ポリアモリーとか、LGBTIQとか、また分からない言葉が出てきたんだけど…。

そのあたりは「用語集」で詳しく見てみましょう。

そもそも、「同性愛者」とか「身体と自覚する性別が反対の人」ってどういうことなの?
普通は「男性が女性を好き」になって「女性が男性を好き」になるじゃん。
それに性別は身体の性別しかないでしょ?

「性自認」や「性的指向」という言葉はご存知ですか?

知らない…。

ではまずは性別の基本からご説明します。
まず、性別には3つあります。ここではその3つを紹介しましょう。

まずは身体の性別。
「セックス」ともいいます。
これはその名の通り、身体の性別を指します。
ペニスがついていれば男性、ついていなければ女性というわけです。
厳密にはこの時点で性別の判断ができないケースもありますが、それは用語集でご説明します。

次は社会的性別。
「ジェンダー」ともいいます。
これは戸籍や服装の性別(ズボンとスカートなど)などの人間社会での生活上存在する性別のことです。
制服や髪型や椅子の座り方など、幅広くこれに当てはまります。
社会的性別の決定は身体の性別をもとに行なわれます。
男性ならズボンを穿いて髪を短くして股を開いて座るなどですね。

最後の性別が性自認です。
これは「ジェンダー・アイデンティティ」といいます。
アイデンティティとは自己のこと。
つまり自分が自分をどういう性別と思っているかどうかです。
注意するべき点は、「性自認は身体の性別と必ずしも一致しない」ということです。
性自認の決定は身体の性別が決まった時点で行なわれるものではありません。
いろいろな説がありますが、「性自認は後天性である」という説が一番妥当でしょう。

これら3つの性別が合わさって初めてその人の性別が生まれます。

性別ってそんな複雑なんだ…。

そうなんです。
目に見えない性別も合わさってくるんです。

性自認がトランスジェンダーとかの身体の性別と自覚する性別(性自認)が反対の人に関わるのは分かったよ。
これが普通「男性は女性を/女性は男性を好きになる」にも関わるのはなんで?

「どんな人を好きになるか」には性的指向が関わってきます。

性的指向とは名の通り、「性に関して指す傾向」です。
男を好きになるのか、女を好きになるのか、どちらも好きになるのか。ならないのか。
先ほどの性自認が男性で性的指向が女性だったら、「男性として女性を好きになる」異性愛者ですよね。
では性自認が男性で性的指向も男性だったら?

ゲイだ!

その通りです。
では、性自認が男性で性的指向が女性、身体の性別が女性だったら?

あれ?その人の自覚は男性だけど身体は女性で好きな人も女性…?
同性愛…?異性愛…?
性自認と身体の性別、どっちを重要視すればいいんだろう?

性別が3つ関わるだけですごく多様になりますよね。
この場合、身体は女性だけど自覚は男性のFTM(女性として生まれ男性としての自覚を持つ)になります。
つまりこの人の中身は男性ですよね。
そして好きになる人が女性だと、異性愛者になるんです。

その人のことを知らない人から見た場合には同性愛者に見えるかもしれませんが、そうではありません。

なるほど、性自認があった上での性的指向なんだ。

そういうことです。
こうやって考えると、LGBTなどセクシュアルマイノリティは非常に多様ということが分かりますよね。

うん。
こんなにいろいろなものが絡み合ってるとは思わなかったよ。
自分たちは性自認が身体の性別と一緒で、性的指向が異性に向くだけなんだね。

補足すると、性別はグラデーションです。
単に男性と女性だけでは括れません。
例えば性自認が男女どちらでもない人というのもいます。
そうなると、3つの性別の考え方は枝分かれ的にもっと幅広くなるわけです。

うーん、なるほど…。

だいぶ分かってきましたか?

自分はずいぶん安直に考えて発言していたことが分かったよ。
差別発言なんかも、しないように心掛けたいし、してる人がいたら注意したい。
よく聞く性の多様性って意味が分かった気がする。

分かったさんになってくれて嬉しいです。
これを踏まえた上で用語集にいくといろいろ視野が広がるかもしれませんよ。
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